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細胞:皮膚がん幹細胞の維持はβカテニンシグナル伝達に依存する

Nature 452, 7187 doi: 10.1038/nature06835

上皮の代謝回転の持続は、組織特異的幹細胞の高い自己複製能によって確保されている。同様に、上皮性腫瘍の維持はがん幹細胞(CSC)に依存しており、CSCは幹細胞性を獲得している。大半の腫瘍では、このようなCSCの細胞起源や幹細胞性を保持するために不可欠な調節経路は明らかになっていない。マウスの皮膚では、毛嚢の形態形成はCD34を特異的に発現するバルジ領域の幹細胞によって促進される。我々は、初期表皮腫瘍で正常なバルジ皮膚幹細胞と同様の表現型と機能をもつ細胞集団を同定した。この細胞集団には、腫瘍形成を開始させる性質をもつ唯一の細胞であるCSCが含まれる。これらのCSC由来の移植組織は、原発腫瘍のもつ階層構造を保持している。βカテニンシグナル伝達はCSC表現型の保持に不可欠であり、またβカテニン遺伝子を除去すると、CSCの喪失と腫瘍の完全な退縮が引き起こされる。さらに、ヒト悪性扁平上皮がんにβカテニンシグナル伝達の亢進が関与する証拠を示す。Wnt/βカテニンシグナル伝達は正常な表皮の恒常性に不可欠ではないので、このような機構的差異は、CSCを除去することで扁平上皮がんを根絶するための標的となるかもしれない。

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