Article 免疫:IRF-7を介した自然免疫応答の翻訳による制御 2008年3月20日 Nature 452, 7185 doi: 10.1038/nature06730 I型インターフェロン(インターフェロン(IFN)-αおよびIFN-β)のようなサイトカインの転写活性化は、抗ウイルス防御の最前線となっている。本論文では、I型IFNの産生誘導に翻訳制御が重要であることを示す。翻訳リプレッサー4E-BP1および4E-BP2を欠損するマウス胚性繊維芽細胞では、I型IFN産生を引き起こす閾値が低くなる。その結果、脳心筋炎ウイルス、水疱性口内炎ウイルス、インフルエンザウイルス、およびシンドビスウイルスの複製が大幅に抑制される。また、4E-BP1および4E-BP2(別名はそれぞれEif4ebp1とEif4ebp2)遺伝子の両方がノックアウトされたマウスは、水疱性口内炎ウイルス感染に耐性があり、この耐性は形質細胞様樹状細胞でのI型IFN産生の亢進および肺でのIFNによって制御される遺伝子発現と相関している。4E-BP1−/−4E-BP2−/−ダブルノックアウトマウスの胚性繊維芽細胞でのI型IFN応答の亢進は、インターフェロン制御因子7(Irf7)メッセンジャーRNA翻訳の上方制御によって引き起こされる。これらの知見は、4E-BP群がI型IFN産生の負の調節因子の役割をもち、Irf7 mRNAの翻訳抑制を介して働くことを明らかにしている。 Full Text PDF 目次へ戻る