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生態:魚類個体群にみられる生存率の変動性と個体群密度

Nature 452, 7185 doi: 10.1038/nature06605

野生個体群の個体数と持続性を制御する過程の解明は、生態学の基本的目標の1つであり、生物資源の管理に不可欠である。しかしながら、個体数データは変わりやすく、そのため制御過程の実証は難しい。個体群がどのように制御されているかを解明する上でこれまで見過ごされてきたのは、変動性(その強さは個体群サイズの関数として表される)のパターンは単なる「ノイズ」ではなく、したがって個体群制御の特徴について多くのことが明らかになるという可能性である。今回我々は、生存率の変動性にみられるパターンが実際に、密度を介した制御の証拠となることを示す。海洋性・昇河回遊性・淡水性魚類の漁獲データを全球的にまとめた大規模編纂データを用い、生存率の変動性と個体群内個体数の間の関係を調べた。子孫の生存率にみられる経年変動は、成魚の個体数が少ないときに、密度依存とは逆の形で増加した。このパターンは、仔魚期の後に密度依存性を導入するモデルと一致した。これらの知見は、極めて単純な型の密度依存と適合し、成魚の密度増加に伴って生じる幼魚死亡率の直線的増加でも十分にこの結果を説明することができる。このモデル予測によって、強い制御を受けている個体群が低密度時には高い変動性を示す理由が説明できる。さらに、生存率の変動性と密度依存性の強さの間にみられるこの反比例関係は、漁業資源の管理および回復や、個体群の存続もしくは絶滅に対して重大な影響を及ぼす。

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