Article 薬学:薬剤耐性線虫に対して有効な新しい種類の駆虫薬 2008年3月13日 Nature 452, 7184 doi: 10.1038/nature06722 ヒトや動物に病原性を示す蠕虫の駆虫薬耐性が広まっており、主要な3種類の駆虫薬、ベンゾイミダゾール系、イミダゾチアゾール系、および大環状ラクトン系薬剤に対する多剤耐性が家畜の胃腸管線虫で世界的にみられるようになっているほど深刻化している。したがって、新しい作用様式をもつ駆虫薬が緊急に必要となっている。本論文では、新しい化学構造の合成駆虫薬としてアミノアセトニトリル誘導体(AAD)を発見したことを報告し、家畜に病原性を示すさまざまな種の線虫に対して効果がある薬剤候補の開発について説明する。これらの薬剤候補は、独特で線虫特異的な系統のアセチルコリン受容体サブユニットが関与する新しい作用様式をもつようである。AADは哺乳類には良好な耐容性と低毒性を示し、現在利用可能な駆虫薬に対する既存の耐性に打ち勝つ。 Full Text PDF 目次へ戻る