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細胞:皮膚のマイクロRNAは「幹細胞性」を抑制して分化を促進する

Nature 452, 7184 doi: 10.1038/nature06642

層状の上皮組織では、最深部の基底層内にある幹細胞の自己複製能によって恒常性が維持されている。基底細胞は、基底上部に移行していくにつれて増殖能を失い、最終分化プログラムを開始する。本論文では、皮膚の層状化と分化に伴い、マイクロRNA-203が誘導されることを示す。in vivoでmiR-203の時空的発現を変化させたところ、miR-203は増殖能を制限して細胞周期離脱を引き起こすことによって、表皮の分化を促進することがわかった。我々はp63が、脊椎動物全体においてmiR-203の保存された標的の1つであることを明らかにする。特に、層状の上皮組織でp63が幹細胞維持に不可欠な調節因子であることは重要である。miR-203は直接p63の発現を抑制していることも明らかになった。つまり、Dicer1あるいはmiR-203のどちらかが欠損している場合には基底上部でのp63の発現は抑制されないが、miR-203の発現が早すぎると基底層で発現が抑制されるようになる。我々の知見は、miR-203が、増殖能をもつ基底層の前駆細胞と最終分化中の基底上細胞間の分子境界を決定し、隣接する層に適切な性質を確実にもたせる働きをしていることを示唆するものである。

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