Letter 進化:進化しているメタ群集での多様性と生産力は中間的な分散率において最大となる 2008年3月13日 Nature 452, 7184 doi: 10.1038/nature06554 種多様性と生産力の間にみられる正の相関は多くの生態系で報告されている。理論および実験研究によって、このパターンを短期スケールで生成する機構を突き止める試みは行われてきたが、多様性と生産力が進化的時間スケールでどのように関連するのかを解明する問題は、まだほとんど研究が行われていない。今回我々は、分岐的自然選択により集合した蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)の実験的メタ群集を用いて、進化的時間スケールで多様性と生産力の両方を決定する上で分散が果たす役割を調べた。我々は、地域的多様性と生産力の両方が中間的な分散率において最大となることを示す。さらに、これら2つのパターンが互いに関連しており、中間的な分散率での選択は遺伝子型間での高いニッチ分化をもたらし、これによって不均一な環境での生息域拡大と地域的生産力の上昇が可能になることを実証する。我々は、多様性-機能の相関といった生態系レベルでの特性の発生を解明しようとする場合には、生態的時間と進化的時間の両スケールで作動する過程をまとめて考察すべきだと考える。 Full Text PDF 目次へ戻る