Letter

細胞:インフラマソームは細胞質ゾル中の微生物および宿主のDNAを認識して自然免疫応答を誘発する

Nature 452, 7183 doi: 10.1038/nature06664

自然免疫系は、感染時および組織損傷時に核酸を認識する。ウイルスのRNAは、エンドソームのToll様受容体(TLR3、TLR7、TLR8)、細胞質のRIG-IおよびMDA5によって検知されるが、エンドソームのTLR9と細胞質のDAIはDNAと結合し、NF-κBおよびインターフェロン制御因子転写因子の活性化を引き起こす。しかし、ウイルスも炎症誘発反応を引き起こすが、それについては詳しく解明されていない。本論文では、細胞内部に取り込まれたアデノウイルスDNAが、マクロファージの前駆体型インターロイキン1βの成熟を誘発することを示す。この反応は、本来細胞質ゾルに含まれるインフラマソームと呼ばれる分子複合体の成分であるNALP3とASCに依存する。これと一致して、NALP3およびASCを欠損するマウスでは、アデノウイルス粒子に対する生来の炎症反応が低下している。インフラマソームの活性化は、細胞質ゾルへの細菌、ウイルス、哺乳類(宿主)のDNAのトランスフェクションの結果として起こるが、この場合の感知はNALP3ではなくASCによって行われる。DNA感知性の炎症誘発経路は、TLRおよびインターフェロン制御因子とは無関係に働く。したがって、ウイルスや細菌の成分、あるいは一般的な危険のシグナルに加えて、インフラマソームは危険をもたらす可能性のある細胞質内のDNAも感知し、自然免疫における自らの中心的役割を強化している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度