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神経:精神障害に関与するセロトニン/グルタミン酸受容体複合体の同定

Nature 452, 7183 doi: 10.1038/nature06612

統合失調症に伴う精神障害は、知覚処理と認知の異常を特徴とする。ある種の抗精神病薬は、セロトニン5-HT2A受容体(2AR)に対して高い親和性をもつことにより見つかった。代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)に結合する薬物も、統合失調症の治療に有効な可能性があるとされている。シロシビンやリサルグ酸ジエチルアミドなどの幻覚剤が効果を発揮するには2ARが必要であり、その作用は統合失調症の中核症状に似ている。今回我々は、mGluR2が関連のないGタンパク質共役型受容体ファミリーの一員である2ARと特定の膜貫通ヘリックス領域を介して結合し、大脳皮質で機能的複合体を形成することを示す。2AR-mGluR2複合体は幻覚剤が作用すると独特の細胞応答を引き起こし、mGluR2の活性化によって幻覚作用特異的なシグナル伝達と行動応答が消失する。未治療の統合失調症患者の死後の脳を調べたところ2ARの発現は増加し、mGluR2の発現は減少しており、この発現パターンが精神障害の素因となっている可能性がある。このような制御の変化は、2AR-mGluR2複合体が統合失調症の大脳皮質での処理の異常に関連している可能性を示しており、したがって、この複合体は精神障害の治療の新たな標的として有望である。

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