Letter 細胞:真核生物のリコンビナーゼによるホリデイ構造の形成と分岐点移動 2008年2月21日 Nature 451, 7181 doi: 10.1038/nature06609 ホリデイ構造(HJ)は相同組換えのカギとなる中間体で、交差型組換え体の生成には特に重要である。in vitroで、細菌のRecAファミリーのタンパク質は、2つの二重鎖DNA分子間でDNA鎖交換反応を触媒し、HJの形成と分岐点移動を行うことができる。このとき、二重鎖DNAの一方には一本鎖領域があり、これが最初の核タンパク質フィラメントの形成に不可欠である。in vivoでのHJ形成において真核生物のRecA相同体も重要な働きをしているのはわかっているが、このようなin vitro活性が実際に報告されているのは、原核生物のRecAファミリーのリコンビナーゼに関してだけである。今回我々は、分裂酵母とヒトのRecA相同体(それぞれRhp51とhRad51)が、二重鎖DNA間の鎖交換をin vitroで促進できることを明らかにする。RecAの場合と同様に、2分子の二重鎖DNA間にHJが1個形成され、HJの分岐点移動を介してDNA鎖の相互交換が起こる。ただし、RecAの場合とは対照的に、真核生物リコンビナーゼの働きによるDNA鎖交換は、基質DNAの一本鎖領域に対して3′ → 5′方向に進行する。Rhp51はこのようにRecAと逆向きの方向性をもつために、DNA二重鎖切断の修復に特に適している。なぜなら、切断末端は処理され、3′末端が突出し、そこから二本鎖切断されたDNAの修復が開始されるからである。 Full Text PDF 目次へ戻る