Letter 生態:世界人口高齢化の来るべき加速 2008年2月7日 Nature 451, 7179 doi: 10.1038/nature06516 世界各地で見込まれている将来の人口高齢化は、出生率の低下と平均寿命の上昇とが特異的に組み合わさることにより生じる。今回我々は、従来の手法、および世界全体と主要13地域での寿命の変化を考慮した新規の手法で人口高齢化の速度を計測し、高齢化指標の将来のレベルと変化速度を報告する。さらに、これらの計測値が平均寿命の変化を考慮に入れるかどうかにどの程度左右されるかを示す。また、高齢化の速度は今後数十年にわたって上昇し、今世紀半ばにはほとんどの地域で減速する可能性が高いことも示す。我々の計測値はいずれも、今世紀を通じて世界人口の高齢化が持続することを示している。世界人口の年齢中央値は、長寿化に応じた補正をしない場合には、2000年の26.6歳から2050年の37.3歳を経て、2100年には45.6歳にまで上昇する。平均寿命の伸びを考慮した場合、年齢中央値は2000年の26.6歳から2050年の31.1歳を経て、2100年には32.9歳にとどまる。これは2005年の中国における年齢中央値より若干低い値にすぎない。高齢化パターンには大きな地域差がみられる。北米では、平均寿命の変化で補正した年齢中央値はほぼ今世紀いっぱい低下し続けるが、従来の年齢中央値では大きく上昇する。高齢化傾向に関する今回の評価は、新しい確率論的な人口予測に基づいている。今世紀中に世界人口の増加が停止する確率は88%であり、以前の評価よりもやや高めである。今世紀半ば以降、人口増加速度が低くなるのと時を同じくして、高齢化は減速するものとみられる。 Full Text PDF 目次へ戻る