Article 発生:ショウジョウバエ体節形成における調節配列に基づく発現パターンの予測 2008年1月31日 Nature 451, 7178 doi: 10.1038/nature06496 正確な時期と場所で複雑な発現パターンが確立されることは後生動物の発生において重要であるが、この基盤となる転写制御ネットワークの機構はまだ解明されていない。本研究では、シス調節配列、および関与する転写因子群の結合部位選択性と発現の関数として発現パターンを算出する、新規の熱力学的モデルを示す。我々は、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の体節遺伝子ネットワークにこのモデルを当てはめ、シス調節モジュールの発現パターンが高精度で予測できることを見いだした。このことは、位置情報が調節配列と入力因子の分布にコードされていることを示している。我々の解析では、強い結合配列とより弱い結合配列の両方が関与することでモジュールDNAの転写因子結合率が高くなり、突然変異に対してロバストになることが明らかになった。弱い結合部位からなる狭い範囲の同型クラスター形成は、協調的な結合を促進し、こうした結合は発現パターンをはっきりさせるために必要である。我々の計算枠組みは、一般的にほとんどのタンパク質-DNA相互作用システムに応用することができる。 Full Text PDF 目次へ戻る