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細胞:特定の因子を用いてヒト体細胞を初期化して多分化能を賦与する

Nature 451, 7175 doi: 10.1038/nature06534

生物では、初期胚の細胞は多分化能をもち、そこからすべての組織が作り出される。胚性幹細胞は胚由来の細胞株で多分化能を維持しており、組織形成の仕組みを研究する手段として計り知れない価値をもつ。最近、マウスの繊維芽細胞を4つの転写因子(Oct4Sox2、Klf4、およびMyc)の異所性発現により直接初期化して多分化能を誘導し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)が作出された。我々はこれらと同じ因子を用い、ヒトの胎児、新生児、および成人の初代細胞(健康な被験者から皮膚生検により単離した皮膚繊維芽細胞も含まれる)からiPS細胞を誘導した。ヒトiPS細胞は、形態学的にも遺伝子発現においても、また免疫不全マウスでのテラトーマ形成能においても、胚性幹細胞に類似している。これらのデータは、特定の因子によってヒト細胞を初期化して多分化能を賦与できること、培養系で患者に特異的な細胞を樹立しうる方法を確立できることを示すものである。

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