Letter 進化:えり好み度と協力の共進化 2008年1月10日 Nature 451, 7175 doi: 10.1038/nature06455 協力行動の発生と維持を説明することは、生物系や人類社会を理解する上で主要な課題である。ある個体の協力度が、他個体によって選択基準として用いられる場合、他の個体よりも気前よくなろうとする競争が生じることがあり、これは、競争的利他主義といわれる状況である。非血縁個体間での協力行動の進化は、レベルが共に上昇する協力度とえり好み度(相手の協力に対する許容の程度)との間の正のフィードバックにより進んでいく可能性がある。今回我々は進化的シミュレーションを行い、各個体が2個体間相互作用を繰り返す機会がある状況では、協力度の平衡点は、突然変異などの過程により個体群内で維持されている行動変動の量に決定的に依存することを示す。我々のモデルは、交渉行動のような複雑な機構は取り入れていないので、広範な種に適用可能である。この結果は、協力行動の進化には寿命の長さが重要であることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る