Article 細胞:IIA型トポイソメラーゼによるゲートDNAの認識と湾曲化の構造基盤 2007年12月20日 Nature 450, 7173 doi: 10.1038/nature06396 II型トポイソメラーゼは、DNAのもつれを解いて染色体の分離を容易にする酵素で、主要な治療標的となっている。これらの酵素は詳細に研究されてきたものの、DNA結合の分子レベルでの理解はまだなされていない。今回我々は、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)Topo II(Top2ともいう)のDNA結合・切断コアとゲートDNAセグメントとの複合体の構造を示す。この構造から、この酵素は組み込み宿主因子(integration host factor)などの再構築タンパク質と同様の機構でDNAを150 °曲げることが明らかとなった。DNAの変形に伴ってタンパク質の大規模なコンホメーション変化が起こり、DNA骨格を反応性チロシンと配位マグネシウムイオンの近くに位置させる2つに分かれた触媒部位ができる。この配置はIA型トポイソメラーゼの触媒部位によく似ており、構造も機能も異なるこれらの酵素間の進化におけるつながりをはっきり示している。DNAの結合により酵素二量体の界面が開きやすくなり、DNA輸送の重要な段階の目に見える証拠となっている。 Full Text PDF 目次へ戻る