Letter 細胞:ParRとセントロメアDNAの複合体から明らかになったセグロソームの構造 2007年12月20日 Nature 450, 7173 doi: 10.1038/nature06392 遺伝材料を安定に受け継ぐには、DNAの正確な分配が必要である。プラスミドはDNAセントロメア、セントロメア結合タンパク質、力を発生するATPアーゼの3つを必要とするだけなので、DNA分離を研究するための扱いやすいモデル系となっている。分離(par)系のセントロメアは、典型的には、タンデムに配置された直列反復配列からなる。最もよく調べられているpar系は、ParRというセントロメア結合タンパク質とParMというATPアーゼを含んでいる。分離の第1段階では、複数のParR タンパク質がセントロメアの反復と相互作用してセグロソーム(segrosome)と呼ばれる構造未知の大きな核タンパク質複合体を形成し、これにParM繊維が結合する。プラスミドpSK41のParRは、複数の20塩基対(bp)タンデム反復からなるセントロメアに結合し、転写の自己調節と分離の両方を媒介する。本論文では、ParR-DNA複合体の結晶構造から明らかになったpSK41セグロソームの構造について報告する。結晶では二十量体タンデム反復が疑似連続的に積み重なって全長セントロメアを作っており、連続するDNA反復にParRのリボン-へリックス-へリックス(RHH)フォールドが結合して「二量体からなる二量体」を作っている。注目すべきことに、この「二量体の二量体」は連続的なタンパク質超らせん配列中で集合し、DNA鎖の飛び出した部分を覆って、開いたソレノイド形の大きなセグロソームを形成している。この構造は、ParMの捕捉とそれに続くプラスミドの分離の機構を示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る