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宇宙:ビーナス・エクスプレスのVIRTISセンサーによって明らかとなった動的な金星上層大気

Nature 450, 7170 doi: 10.1038/nature06140

惑星の上層大気は、大気深層と宇宙空間の間でエネルギーが運ばれる遷移領域である。金星の上層大気(高度90〜120 km)からの分子放射を利用して、大気のエネルギー収支を研究し、これまでほとんど研究されていないこの領域の循環を調べることができる。CO2、O2、NOから放射される赤外線の、これまでの宇宙探査機による観測や地上観測で、光化学的活動と力学的活動が金星の上層大気の構造を制御していることが明らかになっている。しかし、これらのデータには不足があり、また観測配置が適切でなかったため、放射の正確な高度は解明されないままであった。本論文では、4.3 µmでの昼側のCO2による非局所的な熱力学的平衡放射は高度90 kmから120 kmまで広がっており、夜側のO2の放射は高度95 kmから100 kmまで広がっているという観測結果を報告する。CO2放射のピークは高度約115 kmであり、太陽天頂角と共に約10 kmの範囲にわたって変化する。この結果はこれまでのモデルを確証するものであり、放射変動の系統的な研究を可能にした。O2の放射高度のピークは、96 km±1 kmで生じ、以前に予測されていた、熱圏の太陽側から太陽と反対側への大循環によって昼側から輸送された酸素原子の三体再結合と一致している。

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