Article 細胞:シガトキシンは管状の膜陥入を引き起こし細胞内に取り込まれる 2007年11月29日 Nature 450, 7170 doi: 10.1038/nature05996 エンドサイトーシス過程の中にはクラスリンを必要としないものがあるらしく、いくつかの例では、膜の陥入部位に細胞質に存在する被覆タンパク質複合体が全く認められない。したがって、このような例での膜の形態変化を引き起こす機械力を説明するには、新しい原理を考えなくてはならない。今回我々は、細菌毒素であるシガトキシンのGb3(糖脂質)結合Bサブユニットが、ヒトとマウスの細胞やモデル膜で細い管状の陥入を作ることを明らかにする。細胞内では、エネルギー欠乏あるいはダイナミンとアクチン機能の阻害の際に、管状の陥入の数が増加する。したがってこれらのデータは、活発な細胞過程が必要なのは、管の形成時ではなく切り離す際であることを示している。Bサブユニットの働きによって脂質の再編成が引き起こされ、これによって膜の負の弯曲が起こりやすくなり、細胞内へ入り込む形の膜管形成が推進されると考えられる。今回の知見は、Bサブユニット-Gb3ミクロドメインの横方向への伸長は陥入過程によって制限され、陥入自体は膜の張力によって調節されているというモデルを裏付けている。積み荷が誘導して起こるこの基本的な膜取り込みの物理的原理は、他のインターナリゼーション過程にもかかわっている可能性があり、多様性の極めて高いエンドサイトーシス経路を概念化するための基礎原理になる。 Full Text PDF 目次へ戻る