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環境:深層土壌中有機態炭素の安定性は新鮮な炭素の供給によって支配される

Nature 450, 7167 doi: 10.1038/nature06275

世界の土壌には、バイオマスや大気が含む以上の炭素が貯蔵されている。しかし、土壌中の有機炭素の安定性を支配する要因についてはほとんど知られておらず、気候変動に対する土壌炭素プールの応答も未解明である。我々は、有機炭素の物理的分析と化学的分析、土壌インキュベーション、および放射性炭素年代測定を組み合わせ、ある土壌断面の深層土壌に蓄積されている炭素の安定性を調べた。本論文では、植物由来の新鮮な炭素が下層土(深さ0.6〜0.8 m)に供給されると、2,567±226年前の炭素の微生物による無機物化作用が促進されることを示す。今回の結果は、土壌微生物にとって不可欠なエネルギー源である新鮮な有機炭素がなければ、深層土壌中の有機炭素の安定性が維持されるという従来の考え方を裏付けている。新鮮な炭素の供給が乏しいと、将来の気温変化に応じて起こる深層土壌の有機炭素プールの分解が妨げられる可能性があると考えられる。しかし、土壌断面への新鮮な炭素の供給を増加させるような土地利用や農業活動の変化はどのようなものでも、古代に埋もれた炭素の放出を促進する可能性がある。

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