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細胞:JHDM1B/FBXL10は核小体タンパク質で、リボソームRNA遺伝子の転写を抑制している

Nature 450, 7167 doi: 10.1038/nature06255

JHDM1Bは、JHDM(JmjCドメイン含有ヒストンデメチラーゼ)ファミリーに属する進化上保存されたタンパク質で、広範囲にわたり発現されている。これにはFボックス配列が含まれるので、FBXL10とも呼ばれる。ゲノム規模のRNAiスクリーニングによって、JHDM1Bの線虫オーソログ(T26A5.5)が、成長調節遺伝子として同定された。マウスでは、レトロウイルスの挿入解析による4回の独立したスクリーニングによって、JHDM1Bが腫瘍抑制因子と推定された。今回我々は、ヒトJHDM1Bを核小体タンパク質と同定し、これがリボソームDNAの転写中の領域に選択的に結合してリボソームRNA遺伝子転写を抑制することを明らかにする。また、JHDM1BによるリボソームRNA遺伝子の抑制が、JmjCドメインに依存することも明らかにする。このドメインは、核小体中のヒストンH3のトリメチル化されたリシン4を特異的に脱メチル化するのに必要である。RNA合成と細胞増殖とは共役していることが知られているが、JHDM1BがJmjCドメインに依存する形で細胞サイズと増殖を抑制する方向に作用するとわかったのは、これと一致する。リボソーム生合成の異常とエピジェネティックな制御機構の崩壊は細胞の形質転換にかかわるので、悪性な脳腫瘍ではJHDM1B遺伝子の発現レベルが低いという知見と合わせて、今回の結果は、JHDM1Bが癌の発生に何らかの役割を果たしていることを示唆している。

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