Letter 免疫:リンパ節の被膜下洞マクロファージはリンパに流入するウイルスを除去し、それらを抗ウイルス作用をもつB細胞に提示する 2007年11月1日 Nature 450, 7166 doi: 10.1038/nature06287 リンパ節は、体の表面障壁を通過し、末梢組織に感染するウイルスなどの病原体が全身に伝播するのを防いでいる。リンパ節はまた、病原体由来の抗原に対する適応免疫応答が準備される場でもある。ウイルス粒子が輸入リンパから排除され、コグネイトB細胞に提示されて抗体応答を引き起こす仕組みは明らかになっていない。我々は、被膜下洞(subcapsular sinus:SCS)の底面とリンパ節の髄質で、皮下投与後数分以内にウイルス粒子を捕捉するCD11b+CD169+MHCII+マクロファージ集団を特定した。SCSのマクロファージは、表面に結合したウイルス粒子をSCSの底面を越えて移動させ、SCS下部の濾胞に移動してくるB細胞に提示した。このようなマクロファージを選択的に除去すると、ウイルスの局所的保持が損なわれ、宿主のウイルス血症が増悪し、局所のB細胞活性化が低下した。これらの知見は、CD169+マクロファージが2つの生理的な機能をもつことを示している。第一は、自然に存在する「ハエ取り紙」のような働きをして、リンパに流入する病原体の全身への伝播を防ぐ機能であり、第二は、リンパと組織との境界で重要な門番として働いて、B細胞や当初の体液性免疫応答による粒子性抗原の認識を促進する機能である。 Full Text PDF 目次へ戻る