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進化:偽トリボスフェニック型哺乳類とトリボスフェニック型哺乳類における歯の収斂的適応

Nature 450, 7166 doi: 10.1038/nature06221

原始的な有袋類や有胎盤類のトリボスフェニック型臼歯は主要な適応の1つであり、上顎臼歯のプロトコーン(すりこぎにあたる)を使って、下顎臼歯のタロニッド・ベイシン(すり鉢にあたる)の中で食物を噛み砕いたりすりつぶしたりする。絶滅した偽トリボスフェニック型(pseudo-tribosphenic)哺乳類には、逆位のトリボスフェニック型臼歯があり、その臼歯では偽タロニッドがトリゴニッドの前方にあって、上顎の偽プロトコーンを受け止める。この偽プロトコーンはプロトコーンと類似しているが、前方に位置する偽タロニッドは、真正トリボスフェニック型哺乳類では後方にあるタロニッド・ベイシンと逆の位置にある。本論文では、高度に派生的な偽トリボスフェニック型臼歯をもちながら、下顎や骨格の特徴は主として原始的なジュラ紀中期哺乳類を記載報告し、これを哺乳類系統発生の初期に位置づける。その前肢帯と四肢は、哺乳形類や単孔類のものに似た地中生活性の特徴を示すが、知られる中で最古のローラシア系トリボスフェニック型(北半球系トリボスフェニック型)哺乳類のものと比べると異なっている。今回の知見は、中生代哺乳類の歯の進化が現生の子孫分類群よりも多岐にわたっていたことを明らかにし、哺乳類にみられる「トリボスフェニック様」臼歯は成因的相同であるとする仮説を支持するものである。

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