Article 生態:熱帯雨林とサンゴ礁にみられる種の相対的種個体数のパターン 2007年11月1日 Nature 450, 7166 doi: 10.1038/nature06197 生態学における取り扱いが非常に難しい多体問題の1つは、種間相互作用がある群集にみられる相対的種個体数(RSA)パターンを制御する諸要因を理解することである。物理学の多くの問題とは異なり、生態学的群集にみられる相互作用の性質は完全にわかっているわけではない。生態学における現在の理論のほとんどは、種が相互作用するという大前提から始まっているが、今回我々は、すべての種間相互作用がないことを前提とする理論によって、熱帯林とサンゴ礁から得られたRSAデータと一致する解析結果が導かれることを示す。種が相互作用しないとする仮定は、RSAに関して、大域的に厳密理論に対する単純近似を与えるようなサンプリング理論を導く。我々の結果は、熱帯林やサンゴ礁のような種数が多い群集内においては定常状態での種間の有効な相互作用が弱いとする仮定により、生態学理論を大きく発展させることが可能であることを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る