Letter

宇宙:土星A環の微衛星帯

Nature 449, 7165 doi: 10.1038/nature06224

惑星の環の起源と進化は、惑星科学の大きな未解決の問題の1つであり、太陽系円盤の前駆天体における惑星形成過程に直接的な関係がある。土星のA環で4つのプロペラ様の構造が最近発見されたことで、環中に巨礫サイズの微衛星が存在することが証明された。この大きさの天体が環の内側に降着するとは考えにくいため、これらの微衛星の存在からは、環が土星と共通の起源をもつのではなく、氷の衛星の大規模な破壊によって形成されたとする方が考えやすい。本論文では、A環全体を撮影した一連の画像で8つの新しいプロペラ構造が発見され、これが30 mから70 mの半径をもつ埋もれた微衛星の存在を示唆していることを報告する。発見された微衛星は、土星から130,000 km離れた幅3,000 kmの狭い環に集中していることがわかった。流星物質の衝突という点では、このような埋もれた微衛星は、環粒子の主要集団(半径s < 10 m)に比べて短寿命である。したがって、これらはおそらく、環中にあって衛星のパンかそれよりやや大きい程度だった衛星が粉々になった残骸であり、古い環に局所的に新しい物質を供給している。このことは、衝突カスケードで起こった大破壊による環形成という理論を支持する。

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