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地球:インドプレートの急速な移動

Nature 449, 7164 doi: 10.1038/nature06214

約1億4,000万年前に起こったゴンドワナ超大陸のアフリカ大陸、南極大陸、オーストラリア大陸、インド大陸への分裂の結果インド洋ができたが、この分裂は、巨大なプルームによるリソスフェア下部の加熱によって引き起こされたと考えられている。このプルームの現在ある残存物が、マリオンプルーム、ケルゲレンプルーム、レユニオンプルームである。古地磁気データに基づくプレートの再構築から、インドプレートの移動速度はゴンドワナ大陸の分裂後非常に高速となったが(白亜紀後期には18〜20 cm/yr)、約5,000万年前のアジア大陸との衝突後5 cm/yr程度まで遅くなったことが示唆される。オーストラリアプレートとアフリカプレートは比較的移動距離が少なくて速度は2〜4 cm/yrとずっと遅く、南極大陸はほぼ静止したままであった。インド大陸のこのような易動性は、ゴンドワナ大陸の分裂片の中で唯一のものである。本論文では、ゴンドワナ大陸がプルームによって分断された際、アセノスフェアへのリソスフェア底部の貫入が、大陸移動の速度を決める重要な要素となったと考える。我々は、S波レシーバー関数法を使い、インド洋周辺のゴンドワナ大陸のさまざまな断片を起源とするリソスフェアプレートの厚さを見積もった。その結果、最も薄いことが明らかなリソスフェアをもつゴンドワナ大陸の断片は、インド大陸であった。南アフリカ、オーストラリア、南極のリソスフェア底部は、深さ180〜300 kmの間にあるが、インド大陸のリソスフェアは100 km程度の深さまでしか広がっていなかった。ゴンドワナ大陸を分裂させたプルームがインド大陸のリソスフェアの下半分も溶かし、リッジプッシュ(ridge push)やスラブプル(slab pull)による高速運動を可能にしたと推測される。

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