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細胞:腫瘍間質内の間葉系幹細胞は乳癌の転移を促進する

Nature 449, 7162 doi: 10.1038/nature06188

間葉系幹細胞は乳癌に局在し、そこで腫瘍関連の間質に融合していくことが最近報告されている。しかし、間葉系幹細胞(またはその派生物)の腫瘍病態生理への関与については明らかにされていない。今回我々は、骨髄由来のヒト間葉系幹細胞を、本来は転移性の弱いヒト乳癌細胞と混合し、この細胞混合物を皮下に注入して異種移植腫瘍をつくらせた場合、癌細胞の転移能が大きく増大したことを示す。乳癌細胞は、間葉系幹細胞からのケモカインCCL5(RANTESとも呼ばれる)のde novo分泌を誘発し、それがパラクリン的に癌細胞に作用して運動性、浸潤性および転移能を増大させた。この転移能の増大は可逆的であり、ケモカイン受容体CCR5を介するCCL5のシグナル伝達に依存する。以上を総合して、腫瘍の微小環境が癌細胞の表現型に可逆的な変化を引き起こすことによって転移を促進することが示された。

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