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視覚:錐体視における明順応には、受容器と後受容器部位の切り替えがかかわっている

Nature 449, 7162 doi: 10.1038/nature06150

我々は、非常に幅広い平均光量レベルでものを見ており、そのレベルは、網膜ニューロンが送り出せる出力シグナルの範囲を超えている。1つの視覚的情景の中でも、最も明るい部分と影の部分では光の強度に約10,000倍もの差があることがあり、個別の神経シグナルの幅を約100倍も超えることになる。このような条件のもとで昼間視が効率よく行えるのは、網膜で少なくとも2つの機構が働いて、サッケード(高速の眼球運動)とサッケードの間の約200 ms間に感受性を調節するからである。1つの機構は錐体光受容器で起こるもので(受容器順応)、もう1つは、複数の錐体からのシグナルの収束を役立てられる、網膜回路内の未知の部位で起こるものだ(後受容器順応)。今回我々は、錐体双極細胞から神経節細胞へとシグナルが伝達される際に、後受容器順応が起こることを見いだした。また、この2つの順応機構が本質的には相互に排他的であることもわかった。すなわち、光量が増大すると、順応が主に起こる部位が回路から錐体へと切り替わるのである。これらの知見は、ヒトの錐体視が日常の情景をどのようにコード化するか、もっと一般的には、感覚系がさまざまな環境によって生じる難題にどのように対処しているかを説明する助けになるだろう。

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