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細胞:Rag変異から明らかになったロバストな代替的末端連結機構

Nature 449, 7161 doi: 10.1038/nature06168

哺乳類細胞では、DNA二本鎖切断(DSB)の修復は、相同的組み換えか非相同的末端連結(NHEJ)によって行われる。抗原受容体の多様性を生み出すための切り貼り機構であるV(D)J組み換えでは、Rag1-Rag2タンパク質複合体によって導入されたDSBの修復は、NHEJによって行われる。したがって、既知の7種類のNHEJ因子のどれか1つが欠失すると、その動物は免疫不全となる。しかし、このような動物でも、DSB修復が完全にできなくなるわけではない。このような動物で非常に珍しいV(D)J接合部が生じることと染色体転座が多いことは、DSB修復の第三の機構「代替的NHEJ」が存在する証拠となる。また、このようなV(D)J組み換えが数少ないことは、この代替的NHEJは細胞の全体としての修復能力にはほとんど寄与せず、古典的NHEJが働かないときにだけ(しかも低い効率で)働くことを示唆している。本論文では、マウスのRagタンパク質の一部を除去すると、NHEJ欠失細胞にロバストな代替的NHEJ活性がみられることと、野生型細胞にもこの代替的末端連結活性がある程度存在することを示す。我々は、V(D)J組み換えの際にRagタンパク質がNHEJ因子と協同してゲノムの完全性を保つという、二段構えのモデルを提案する。

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