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進化:グルジアのドマニシで出土した初期ヒト属化石から得られた体幹体肢骨格形態に関する証拠

Nature 449, 7160 doi: 10.1038/nature06134

グルジアのドマニシにある鮮新世から更新世にかけての遺跡からは、アフリカ以外の場所に初期ヒト属(Homo)が存在したことを示す化石記録や考古学的記録が豊富に見つかっている。初期ヒト属の頭蓋下顎形態は、ドマニシやアフリカの遺跡からの化石によって、よくわかっているが、体幹体肢骨格形態に関するデータはまだ比較的乏しい。本論文では、ドマニシで新たに出土した、体幹体肢骨格の化石群について報告する。これらの化石群は、青年1個体の部分骨格で頭骨D2700/D2735と一体と考えられるものと、成人3個体の化石とからなる。これらは、ドマニシ原人の体幹体肢骨格の解剖学的形態が、意外にも原始形質と派生形質とのモザイク状態になっていることを示している。原始形質としては、小さい体サイズ、低い大脳化指数、上腕骨のねじれがないことなどがみられ、派生形質としては、現生人類に近い身体比率、長距離移動能力を示す下肢形態などがみられる。したがって、アフリカ以外のユーラシア温帯域にいたことがわかっているもののうち最古であるこの古人類は、骨格の派生形質をまだ完全には備えてはいなかった。

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