Letter 宇宙:「極水平分枝」に位置するペガサス座 V 391星を軌道運動している巨大惑星 2007年9月13日 Nature 449, 7159 doi: 10.1038/nature06143 最初の太陽系外惑星が発見されたのは15年前だが、その後現在に至るまでに200個以上の天体が発見されている。それらのほとんどは、我々の太陽と似た主系列星の周りを軌道運動しているが、赤色巨星の周囲を軌道運動している惑星も、最近いくつか発見されている。主系列星は、そのコアの水素を使い果たすと赤色巨星へと膨張する。この膨張は、惑星の軌道を変え、内側の惑星にたやすく到達してそれをのみ込む可能性がある。同じようなことは、およそ50億年以内に太陽系の惑星にも起こると予想され、地球の終焉が論じられている。本論文では、ペガサス座 V 391星から1.7天文単位(AU)離れた軌道を3.2年の周期で周回している惑星質量の天体(Msini=3.2 MJupiter;MJupiterは木星質量)の発見について報告する。この星は、ヘルツシュプルング・ラッセル図の極水平分枝(extreme horizontal branch)に位置し、コアのヘリウムが燃焼している脈動星である。ペガサス座V 391星の前駆天体であった赤色巨星の最大半径は0.7 AUに達していた可能性があるが、主系列星であった間の惑星の軌道距離は約1 AUであったと考えられる。赤色巨星段階後の星の周囲を軌道運動している惑星が今回発見されたことで、2 AU未満の軌道距離をもつ惑星が、それらの親星が赤色巨星に膨張しても影響を免れる可能性のあることが示された。 Full Text PDF 目次へ戻る