Letter 地球:オスミウム同位体にみられる大規模マントル融解事象と大陸成長の関連 2007年9月13日 Nature 449, 7159 doi: 10.1038/nature06122 地球の大陸地殻はマントル起源であると考えられているが、地殻形成の時期とその様態はよくわかっていない。保存された地殻の面積は年代と共に大幅に減少するが、これは新しい地殻が漸進的に蓄積しているか、あるいは古い地殻がテクトニクスにより再循環していることの結果であると解釈できる。しかし、特定の年代の地殻の量は不釣り合いに多く、12億年前、19億年前、27億年前、33億年前にピークがある。大陸地殻の年代のピークは選択的な保存を記録している可能性もあるが、このことから、地殻がこれまでずっと間欠的に成長してきたという第3のモデルが考えられる。187Re187Os崩壊系列は、マントル内のメルト枯渇を追跡できるという点で他に類がなく、したがって、地殻とマントル分化の記録を関連づけられる可能性がある。本論文では、レーザーアブレーション法を用いて、多数のオスミウム合金粒子を分析し、地球の上部マントルの枯渇年代分布を定量化した。上部マントルの他の試料と合わせて、このデータを統計解析した結果、枯渇年代は均等に分布していることはなく、およそ12億年前、19億年前、27億年前という異なる時期に集中していることがわかった。これらのマントル枯渇事象が起きた時期は大陸地殻生成のピークと一致しており、これは、マントル地殻分化が連動して全球的かつ間欠的に生じたことの証拠となり、大規模なマントル融解事象による大陸成長という間欠モデルを強力に支持している。 Full Text PDF 目次へ戻る