Article 発生:Nodalシグナル伝達を制御するマイクロRNA 2007年9月13日 Nature 449, 7159 doi: 10.1038/nature06100 マイクロRNAは遺伝子発現の重要な修飾因子であるが、増殖因子シグナル伝達のエフェクターとしての関与についてはまだあまりわかっていない。トランスフォーミング増殖因子βスーパーファミリーのリガンドは、発生や成体組織の恒常性維持に必須である。アフリカツメガエル(Xenopus)の初期胚では、トランスフォーミング増殖因子βリガンドの1つであるNodalのシグナル伝達は、シュペーマン形成体の背側誘導に非常に重要である。本研究では、アフリカツメガエル(X. laevis )のマイクロRNAであるmiR-15とmiR-16が、NodalのII型受容体Acvr2aを標的とすることによって、形成体のサイズを制限していることを示す。内在性のmiR-15とmiR-16は、背側で発現するWnt/βカテニン経路によって負に制御されているため、腹側に多く存在している。今回の知見は、マイクロRNAが初期胚のパターン形成の制御因子として、基本的なシグナルカスケードの交差点で働くことを実証するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る