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神経:ニューロンの配線と自己認識にはDscamの多様性が不可欠である

Nature 449, 7159 doi: 10.1038/nature06099

ニューロンは、回路形成の際の細胞認識にさまざまな細胞表面分子ファミリーを利用すると考えられている。ショウジョウバエでは、DscamDown syndrome cell adhesion molecule)遺伝子の選択的スプライシングによって、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する計38,016種の近縁な膜貫通タンパク質が生じる可能性があり、これらは、19,008種の細胞外ドメインのどれか1つと、2種の膜貫通領域のうちのどちらかが組み合わさったものである。これらの細胞外ドメインはイソ型特異的な同種親和的結合を行うため、Dscamタンパク質が細胞認識を仲介しているのではないか考えられている。遺伝学的研究からDscamが神経回路形成に必要なことはわかっているが、イソ型の多様性がこの過程にどれほど寄与しているか、その程度についてはわかっていない。今回、Dscam分子の多様性が回路形成に必須であるという決定的な証拠が得られたので報告する。相同組み換えによりDscamの細胞外ドメインのレパートリーをただ1種に限定したところ、この変異体の神経回路が大きく乱された。さらに、隣接するニューロンが別のイソ型を発現することは非常に重要であるが、個々のニューロンがどの特定のイソ型を発現するかは重要ではない、ということもわかった。したがって、Dscamの多様性は、各ニューロンに対して自分の突起と他のニューロンの突起とを区別する独自性を付与しており、この自己認識がショウジョウバエ脳内の配線に不可欠だと結論される。

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