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神経:Sapap3変異マウスにみられる皮質-線状体シナプスの異常とOCD類似行動

Nature 448, 7156 doi: 10.1038/nature06104

強迫性障害(OCD)は、しつこく繰り返し現れる思考(強迫観念)、抑制し難い反復行動(強迫行為)を特徴とする不安スペクトラム障害である。OCDには皮質-線状体-視床-皮質回路の機能異常がかかわるとされているが、根本的な発症機序は不明である。SAPAP3(SAP90/PSD95-associated protein 3、DLGAP3とも呼ばれる)は興奮性シナプスのシナプス後骨格タンパク質で、線状体で高度に発現されている。本論文では、Sapap3遺伝子の欠失したマウスに、不安感の亢進と顔面の毛の喪失や皮膚損傷につながる強迫的な毛づくろい行動がみられることを明らかにする。このどちらも、選択的セロトニン再取り込み阻害剤によって軽減される。Sapap3変異マウスの電気生理学的、構造学的、生化学的性質を調べると、皮質-線状体シナプスの欠陥が見つかった。また、レンチウイルスを使って線状体で選択的にSapap3を発現させると、Sapap3変異マウスのシナプスの異常や行動異常が回復した。これらの知見から、皮質-線状体シナプスでSAPAP3が非常に大きな役割を果たしていることが示され、OCDに類似した行動には皮質-線状体回路が重要であることが強調される。

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