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免疫:生理的に存在するTNF/iNOS産生樹状細胞によるIgA産生の調節

Nature 448, 7156 doi: 10.1038/nature06033

IgAは、感染性微生物に対する粘膜防御において欠くことのできない役割を担っている。ヒトやマウスでは、IgA産生形質細胞は末梢リンパ組織の全形質細胞の約20%であるが、一方、粘膜関連リンパ組織(MALT)では形質細胞の80%以上がIgAを産生する。この「偏った」IgA合成がなぜMALTで優位に起こり、他のリンパ組織では起こらないのかということが、免疫学における長年にわたる生物学的に最も重要な疑問の1つである。本論文では、IgAクラススイッチ組換(CSR)がinducible nitric oxide synthase(遺伝子名iNOS、別名はNos2)を欠損するiNOS−/−マウスで低下していることを示す。iNOSは、T細胞に依存的なIgA CSRをトランスフォーミング増殖因子 (TGF)-β受容体の発現を介して、またT細胞に非依存的なIgA CSRを、腫瘍壊死因子(TNF)ファミリーに属するAPRIL(別名Tnfsf13)およびBAFF(別名Tnfsf13b)の産生を介して、調節する。興味深いことに、toll様受容体による共生細菌の認識に応答して、iNOSがMALT樹状細胞選択的に発現される。その上、iNOS−/−マウスにiNOS+樹状細胞を移入するとIgA産生が回復する。さらなる解析によって、MALT樹状細胞は、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)に感染したマウスで最初に同定された、TNF-α/iNOS産生樹状細胞サブセットと同一であることが明らかになった。生理的な状態でTNF-α/iNOS産生樹状細胞サブセットが存在することから、腸の恒常性に重要なIgA産生が、MALTで優位である理由を説明できるかもしれない。

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