Article 細胞:リプレッサーのJAZファミリーはジャスモン酸シグナル伝達経路におけるミッシングリンクである 2007年8月9日 Nature 448, 7154 doi: 10.1038/nature06006 ジャスモン酸は、植物の成長と生存に不可欠な植物ホルモンである。しかし、そのシグナル伝達経路の分子的詳細の大部分はいまだに明らかにされていない。10年以上前に、COI1がF-ボックスタンパク質であることが示され、SCFCOI1複合体の標的となり、ジャスモン酸に応答してプロテアソーム分解を受けるジャスモン酸応答リプレッサーが存在すると考えられるようになった。我々は、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)で、JASMONATE-INSENSITIVE 3(JAI3)およびJAZ(jasmonate ZIM-domain)と命名された関連タンパク質ファミリーがこれに当たることを同定したので報告する。今回の結果は、JAI3やその他のJAZはSCFCOI1 E3 ユビキチンリガーゼの直接の標的であり、ジャスモン酸処理はそれらのプロテアソーム分解を誘導することを明らかにしている。さらにJAI3は、ジャスモン酸応答の重要な転写活性化因子MYC2を負に制御する。したがって、JAZファミリーは、ジャスモン酸経路でこれまで知られている2つの反応段階をつなぐ分子的なリンクに当たる。また、MYC2およびJAZタンパク質を含む制御性フィードバックループの存在を明らかにしたが、このループはジャスモン酸に対するパルス的応答と、それに続く細胞の感受性低下の機構の説明となるものだ。 Full Text PDF 目次へ戻る