Letter 細胞:DNMT3LはヒストンH3非メチル化リシン4とDNAの新規メチル化とを結びつける 2007年8月9日 Nature 448, 7154 doi: 10.1038/nature05987 哺乳類は、DNAのメチル化によってレトロトランスポゾンやインプリンティング遺伝子の遺伝的サイレンシング、また雌でのX染色体不活性化を行う。配偶子形成の際のDNAメチル化パターンの確立を左右するものの1つがDNMT3Lであり、これは、DNAメチルトランスフェラーゼDNMT3A、DNMT3Bに関連のある配列をもつ酵素活性のない調節因子である。内在性Dnmt3L遺伝子のエピトープ標識した対立遺伝子の産物とin vivoで相互作用する主なタンパク質は、DNMT3A2、DNMT3B、4種類のコアヒストンであることが質量分析によって同定された。ペプチド相互作用アッセイでは、DNMT3LがヒストンH3のアミノ側最末端部に特異的に結合することが明らかになった。この結合は、ヒストンH3リシン4のメチル化によって強く阻害されるが、他の部位の修飾には影響されなかった。ヒトDNMT3Lの結晶解析により、カルボキシ末端にメチルトランスフェラーゼ様ドメインをもち、N-末端にシステインリッチドメインをもつことがわかった。DNMT3LとヒストンH3の尾部との共結晶化により、ヒストン尾部がDNMT3Lのシステインリッチドメインに結合していることが明らかになった。結合部位の重要な残基を置換すると、H3尾部とDNMT3Lとの結合が解消される。これらのデータは、DNMT3Lが、リシン4がメチル化されていないヒストンH3尾部を認識して、DNMT3A2を動員または活性化して、de novoなDNAメチル化を引き起こす働きをしていることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る