Letter 材料:酸化グラフェンペーパーの作製と評価 2007年7月26日 Nature 448, 7152 doi: 10.1038/nature06016 自立性のペーパー状またはホイル状にした自立性の材料は、我々の技術社会にとって不可欠である。それらの用途としては、保護層、ケミカルフィルター、電池またはスーパーキャパシターの構成要素、接着層、電子部品や光電子部品、そして分子記憶材料がある。剥離バーミキュライトやマイカ小片といったナノスケール構成要素を用いたペーパー状無機材料が盛んに研究され、保護コーティング、高温バインダー、誘電体バリア、ガス不透過膜として商品化されてきた。薄片が積み重なった膨張黒鉛からなるカーボン系の折り曲げ自在なグラファイトホイルは、ほとんどの媒質に対する化学的耐性、幅広い温度域にわたる優れたシール性、流体不透過性を有するため、パッキンやガスケット用として長く使用されてきた。カーボンナノチューブの発見によってバッキーペーパー(bucky paper)が作られているが、この材料は優れた機械的・電気的特性を示すため、燃料電池や構造複合材料に適している可能性がある。今回我々は、個々の酸化グラフェンシートを流れにより方向をそろえて集合させることによって作られたカーボン系自立膜材料、すなわち酸化グラフェンペーパーの作製と評価について報告する。この新材料は、剛性と強度の点で、他の多くのペーパー状材料をしのいでいる。また、この材料は巨視的スケールでの柔軟性と剛性を併せもつが、この特性はナノスケール酸化グラフェンシートがタイルを組み合わせたような独特の配列構造をとっている結果である。 Full Text PDF 目次へ戻る