Letter 医学:ORMDL3発現を制御する遺伝子の変異は小児喘息のリスクの一因となる 2007年7月26日 Nature 448, 7152 doi: 10.1038/nature06014 >喘息は遺伝的、環境的要因の組み合わせによって発症するが、それらの要因についての解明は進んでいない。我々は、全ゲノム関連解析を用いて、小児期に発症した喘息への一塩基変異多型(SNP)の影響を系統的にマッピングした。我々は、家族集団およびケースレファレンス集団を用い、小児期に発症した喘息患者994名および非喘息患者1,243名から得たDNAに存在する317,000超のSNPの特性を明らかにした。本論文では、家族集団およびケースレファレンス集団において、染色体上17q21に存在する複数のマーカーが、2つの集団から得られたP値P<10−12で小児期に発症した喘息と再現性のある強い相関を示すことを明らかにする。独立した再現試験において、17q21の遺伝子座と小児喘息の診断との間に強い相関があることが、ドイツ人小児コホート2,320名(P=0.0003)、および1958年生まれの英国人コホート3,301名(P=0.0005)で示された。我々は、17q21遺伝子座のマーカーと、今回の関連研究に用いた喘息家族集団の小児から採取した、エプスタインバーウイルス(EBV)で形質転換したリンパ芽球腫細胞株中遺伝子の転写レベルの関係について系統的に評価した。小児喘息に関連するSNPは、小胞体に固定されている膜貫通型タンパク質をコードする遺伝子ファミリーのメンバーであるORMDL3の転写レベルとcisで一貫して強く相関していた(P<10−22)。今回の結果は、ORMDL3の発現を調節する遺伝子の変異が小児喘息に対する感受性の決定因子であることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る