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発生:哺乳類胚からの多分化能性胚盤葉上層幹細胞の誘導

Nature 448, 7150 doi: 10.1038/nature05950

最初のマウスの胚性幹細胞(ES)細胞系列は、25年前にフィーダー細胞層上での胚盤胞培養によって得られた、その後、そのやり方を実験動物や家畜を含む他の哺乳類に拡張する試みが行われたが、あまりうまくいっているとは言えない。最も注目すべき例外は、ヒト以外の霊長類の幹細胞系列の誘導で、そのすぐ後にヒトES細胞が作製された。マウスとヒトのES細胞は一見したところ起源が共通で、類似した多分化能をもつように思われるが、最近の研究で、これらの細胞が異なるシグナル経路を用いて多分化能を維持していることが示されている。マウスES細胞は白血病抑制因子と骨形成タンパク質に依存するが、一方、ヒトES細胞は activin(INHBA)/nodal(NODAL)と繊維芽細胞増殖因子(FGF)に依存する。本研究では、ヒトの胚性幹細胞を長期維持するのに十分な、化学的組成が明らかでactivinを含む培地を用いて、着床後のマウスとラット胚の後期胚盤葉上層から多分化能性幹細胞が誘導できることを示す。我々の結果は、activin/Nodalシグナルが、この新規幹細胞の誘導と多分化能の維持に進化的に保存された役割をもつことを示している。マウスとヒトの胚性幹細胞の違いが、種の差異を反映したものなのか、起源の時間的相異に由来するのかを調べる上で、胚盤葉上層幹細胞は有益な実験系となる。

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