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気候:過去270年間に比べて低下した1970年代および1980年代における大西洋のハリケーン活動

Nature 447, 7145 doi: 10.1038/nature05895

北大西洋におけるハリケーン活動は、1995年以来、大幅に増加してきた。この傾向の原因は人間活動により引き起こされた気候変化と自然変動の両方であるとされてきたが、主な原因はまだはっきりしていない。過去のハリケーンの発生頻度と強度の変化から、ハリケーン活動に影響を与える要因についての手掛かりが得られるが、北大西洋におけるハリケーン活動の信頼できる観測結果は、過去数十年分しか存在しない。本論文では、サンゴと海底堆積物コアから得られた、風の鉛直シアーと海表面水温(共に、この海域での大きなハリケーンの形成を左右する主な要因)の代理指標記録を用いて、大西洋における過去270年間の大きなハリケーンの発生頻度記録を構築した。この記録は、大きなハリケーンの平均発生頻度が1760年代から1990年代初頭にかけて徐々に減少し、1970年代から1980年代には異例に低くなったことを示している。さらに、1995年以降のハリケーン活動が活発になった時期は、この記録におけるハリケーン活動が活発だった他の時期と比較すると異常ではなく、したがって、海面水温の上昇に対する直接的な応答ではなく、ハリケーン活動が通常の状態に回復したことを示していると思われる。この記録を風の鉛直シアーの再構築結果と比較すると、当該パラメーターの変動が、過去270年間にわたって大西洋での大きなハリケーンの発生頻度を大きく左右していたことが示される。このことは、風の鉛直シアーの大きさの変化が、将来のハリケーン活動に大きな影響を及ぼす可能性を示唆している。

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