Letter 神経:Dscam2はショウジョウバエ視覚システムの神経軸索のタイリングを仲介する 2007年6月7日 Nature 447, 7145 doi: 10.1038/nature05855 脊椎動物と無脊椎動物の両方で、脳の感覚処理中枢はしばしば円柱の繰り返し構造をとっており、これによって、外界を脳内のトポグラフィックな表現に変換することを可能にしている。各円柱内の細胞は定型的な配列をしており、シナプス連結は別々の層内で寸分違わないパターンをとっている。これらの連結は多くの場合、単一の円柱内に限局されており、これにより周囲からの空間情報が保持されている。別のニューロンが複数の円柱を連結することにより、この情報を統合する。軸索を円柱内に限局することは、概念としてはタイリングに似ている。同類の隣り合ったニューロンの軸索と樹状突起はタイリングによって、欠けたところもないが、重なり合うこともない受容領域を形成する。分子レベルでは、細胞表面にあるタンパク質が接触に依存する反発作用を介してタイリング形成を仲介すると考えられているが、このような働きをするタンパク質は今のところ同定されていない。今回我々は、ショウジョウバエ視覚システムでは免疫グロブリンスーパーファミリーに属するDscam2が、L1ラミナニューロンによって形成される連結を円柱に限局することを明らかにする。今回のデータは、Dscam2同士の同種親和的相互作用が隣り合う円柱内のL1細胞の神経突起間の反発をもたらすというモデルを支持する。我々は、Dscam2がL1ニューロンのタイリング形成をつかさどる受容体であると提案する。 Full Text PDF 目次へ戻る