Letter

生化学:Sdp1による酸化還元を介した基質認識によって明らかになったチロシンホスファターゼの新しいグループ

Nature 447, 7143 doi: 10.1038/nature05804

活性酵素種は、ストレス応答性マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)シグナル伝達経路を活性化することにより、細胞応答を誘発する。MAPK活性化を元の状態に戻すには、MAPKの脱リン酸化を仲介する触媒性システイン残基をもつ特殊なホスファターゼの転写誘導が必要である。これとは矛盾するようだが、一般に、酸化ストレスはチオール基の修飾により触媒性システイン残基をもつホスファターゼを不活性化し、その結果、持続的な、あるいは制御されないMAPKの活性化が引き起こされる可能性がある。本論文では、ストレス誘導性のMAPKホスファターゼであるSdp1が、酸化的条件下で触媒活性が上昇することによって、この一見矛盾する現象を意外な方法で解決する仕組みを示す。構造および生化学的証拠から、Sdp1は、分子内のジスルフィド架橋と保存されているヒスチジン側鎖を使って、チロシンリン酸化されたMAPKの基質を選択的に認識することがわかった。最適活性にはジスルフィド架橋が不可欠であり、したがって我々の知るかぎりにおいて、Sdp1は酸化ストレスと基質認識を結び付けるシステイン依存的ホスファターゼの最初の例である。我々は、Sdp1およびそのパラログであるMsg5は類似する特性をもち、酵母や菌類に特有の新しいホスファターゼ群に属することを示す。

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