Letter 細胞:分裂酵母のAlp7/TACCはRan-GTPアーゼに依存した紡錘体形成の重要な標的である 2007年5月17日 Nature 447, 7142 doi: 10.1038/nature05773 微小管は、極性の確立や染色体分離をはじめとするいくつかの細胞現象に不可欠な細胞内構造である。分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)の核膜は、有糸分裂時にも消失しない(閉鎖型の有糸分裂)ことから、細胞質の微小管は有系分裂開始時には、区画化された核内で紡錘体に再編成されなければならない。理想的な機構は、進化的に保存されたRan-GTPアーゼ核輸送機構による微小管形成系を利用することであると思われるが、酵母では紡錘体形成時のRanの標的は同定されていない。本論文では、微小管関連タンパク質で、Alp14と複合体を形成するAlp7が、酵母における紡錘体形成時のRanの標的であることを示す。Ranを欠損するpim1変異体(pim1-F201S)では、有糸分裂に特異的な核へのAlp7の蓄積は認められなかった。さらにこの変異体は、紡錘体の形成障害および早期での分裂遅延を示した。重要なことに、この欠損は、Ranに非依存的でインポーチンαが介在する系によって人工的に核に蓄積させたAlp7によって抑制された。したがって、Ranは核紡錘体を形成するためにAlp7-Alp14を標的とし、生物体が閉鎖型または開放型の有糸分裂のどちらを行うかによってその標的を分化させると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る