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発生:成体マウスの創傷後の皮膚におけるWnt依存的な毛嚢de novo再生

Nature 447, 7142 doi: 10.1038/nature05766

哺乳類の毛嚢は、発生期間中にのみ形成されると考えられている複雑な「ミニ器官」であり、成体になってからの毛嚢の喪失は永久的であると見なされている。しかし、創傷後に毛嚢がde novoに形成される可能性が、50年前にウサギやマウス、およびヒトでも行われた研究で指摘された。その後、毛嚢の新生が起こることを示す決定的な証拠が提出されなかったため、これらの観察結果はおおむね無視されてきた。今回我々は、遺伝的に正常な成体マウスで、創傷後に毛嚢がde novoに形成されることを示す。この再生した毛嚢は幹細胞集団を確立し、毛嚢分化の既知の分子マーカーを発現して、毛幹を生じ、毛嚢周期のすべての段階を経る。細胞系譜の解析から、発生期の毛嚢は毛嚢幹細胞ニッチの外側の上皮細胞から生じることがわかり、創傷部の表皮細胞が毛嚢幹細胞の表現型をとっていることが示唆された。上皮が完全に再形成された後にWntシグナル伝達を阻害すると、この創傷誘導性の毛嚢形成が解消され、一方、Wntリガンドを表皮で過剰発現すると、再生する毛嚢の数が増加する。成体のこうした注目すべき再生能力は、創傷が皮膚で胚の表現型を誘導するという説の裏付けとなり、また、Wntタンパク質によって毛嚢新生を操作するための手掛かりとなる。これらの知見は、創傷や脱毛、その他の皮膚変性疾患に対する治療の可能性を示すものである。

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