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細胞:III型エフェクターの1つはRNA結合タンパク質をADP-リボシル化し、植物の免疫を抑制する

Nature 447, 7142 doi: 10.1038/nature05737

植物病原菌であるPseudomonas syringaeは、III型タンパク質分泌系を介して宿主細胞内にエフェクタータンパク質を注入して、病気を引き起こす。P. syringaeのエフェクターの大部分について、酵素活性やその標的は明らかになっていない。本論文では、III型分泌装置を通じて分泌されるエフェクターであるHopU1が、モノ-ADP-リボシルトランスフェラーゼ(ADP-RT)であることを示す。HopU1は、そのADP-RT活性部位に依存して植物の自然免疫を抑制する。シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)抽出物中のHopU1基質は、RNA認識モチーフ(RRM)をもつRNA結合タンパク質であった。HopU1の基質の1つでグリシンリッチRNA結合タンパク質であるGRP7(別名AtGRP7)を欠損するシロイヌナズナ・ノックアウト株は、野生株よりもP. syringaeに対する感受性が高かった。HopU1によるGRP7のADP-リボシル化はRRM内の2つのアルギニンを必要とし、この修飾がGRP7のRNA結合能を阻害する可能性を示している。我々の結果は、RNA結合タンパク質のADP-リボシル化が、RNA代謝や植物の防御トランスクリプトームに影響を与えることによって宿主免疫を抑制するという発病戦略を示唆している。

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