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細胞:ヒトRNAキナーゼhClp1は転移RNAの3′側のエキソンおよび短鎖干渉RNAに作用する

Nature 447, 7141 doi: 10.1038/nature05777

RNA干渉は、合成短鎖干渉RNA(siRNA)を細胞に導入することにより遺伝子機能の解析を可能にする。RNアーゼIIIエンドヌクレアーゼDicerにより内因的に生じるsiRNAおよびマイクロRNA二重鎖とは異なり、合成siRNAでは5′側に水酸基が露出している。しかし、合成siRNAがRNA誘導サイレンシング複合体(RISC)に組み込まれ標的RNAの切断を行うためには、siRNAのガイド鎖の5′末端にリン酸基が露出している必要がある。これを行うキナーゼは今のところ見つかっていない。我々は、クロマトグラフィー法を用いてsiRNAのリン酸化を測定することにより、転移RNAのスプライシングとメッセンジャーRNA3′末端合成装置の両方の構成要素として知られるタンパク質hClp1(human Clp1)を同定した。今回、キナーゼであるhClp1が合成siRNAをリン酸化し、これによりsiRNAはRISCに組み込まれて標的RNAの切断が可能となることを報告する。さらに重要なこととして、hClp1の生理的役割が、ヒトtRNAのスプライシングの際に3′側のエキソンの5′末端をRNAキナーゼとしてリン酸化するというものであり、これにより未知のtRNAリガーゼによる2つのエキソンの結合が可能になることを明らかにする。今までmRNA3′末端形成ではRNAのリン酸化は全く予測されていなかったが、今回新たにわかったhClp1の酵素活性をmRNA3′末端形成に関して検討することは今後の課題となろう。

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