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進化:長い時間を要した現生哺乳類の出現

Nature 446, 7135 doi: 10.1038/nature05634

白亜紀末の大量絶滅事象は、非鳥類型恐竜や既存動物相の大部分が消滅したことによって、現生哺乳類の進化的な適応放散を引き起こしたのだろうか。今回我々はこの問題へ新しい視点をもち込むために、ほぼすべての現生哺乳類について種レベルで系統を構築し、年代を推定し、解析した。時系列的に現生系統の累積の仕方を解析したところ、系統あたりの正味の多様化速度は白亜紀/第三紀境界を挟んでほとんど変化がなかった。むしろ多様化速度は、現在みられる有胎盤類の「上目」や「目」が約9,300万年前に出現したのに伴って急上昇し、その後下降して低い状態が続き、始新世と漸新世を通じて再び加速していた。我々の結果は、現生有胎盤類の「目」の激増をもたらした系統発生上の「導火線」が、これまでの予想より非常に長かったことを示しているだけでなく、白亜紀末の大量絶滅事象が現在の哺乳類の多様化に多大で直接的な影響を及ぼしたとする仮説に異議を唱えるものでもある。

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