Letter 細胞:出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeゲノムにおけるH2A.Zヌクレオソームの翻訳セッティングと巻き付きセッティング 2007年3月29日 Nature 446, 7135 doi: 10.1038/nature05632 ヌクレオソームは真核生物の染色体の基本構成要素である。染色体にコードされている遺伝情報へのアクセスは、DNA上のヌクレオソームの配置によって左右される。わずか数ヌクレオチド分位置がずれただけで、遺伝子の発現は大きな影響を受ける。しかし、染色体要素や遺伝子調節因子がヌクレオソームにどのような状態で存在しているかについては、ゲノム規模ではまだよく解明されていない。今回我々は、ヒストン変異体H2A.Zを含む出芽酵母のヌクレオソーム322,000個のDNA塩基配列を決定し、機能的に重要な領域中でのH2A.Zの位置を示す包括的な地図を作成した。我々は中央値4塩基対の分解能でヌクレオソームポジショニングの新しい明確な特徴を明らかにした。主要な巻き付きセッティング1つと、複数の翻訳セッティングが明確になった。テロメアやセントロメアから転写単位まで、染色体のさまざまな要素が特徴的なヌクレオソーム構造をもつことがわかり、これが機能にとって重要ではないかと考えられる。転写因子の結合部位や転写開始部位などのプロモーター調節因子は、ヌクレオソームとトポロジー的な関係性があり、転写因子結合部位は、回転の位置によりヌクレオソームの境界付近で表面に露出している傾向がある。転写開始部位はヌクレオソームの境界よりも、らせん1巻き分内側付近に位置する傾向がある。これらの知見から、クロマチンの構造とそれによって調節される内在するDNA配列との間に密接な関係があることが判明した。 Full Text PDF 目次へ戻る