Letter 宇宙:カイパーベルトの中の衝突によってつくられた氷の小惑星族 2007年3月15日 Nature 446, 7133 doi: 10.1038/nature05619 太陽系の小天体は、衝突や侵食によって大きな影響を受けると考えられる。小惑星帯では、大規模な衝突による影響の直接的な証拠は小惑星族の存在にみられる。1つの小惑星族は、似たような軌道をもち表面特性も類似していることが多い多数の小惑星からなり、各小惑星族は単回の破壊的衝突で形成された残骸である。これとは対照的に、海王星以遠の領域では、衝突により形成された小惑星族はこれまで発見されていない。しかし、既知のカイパーベルト天体の中で3番目に大きな2003 EL61は、大規模な衝突を経ており、衝突によってその複数の衛星からなる系が形成され、表面を覆っている氷のマントルの大部分がはぎ取られ、高速回転をするようになったと考えられている。本論文では、2003 EL61の表面特性と軌道にほとんど一致するカイパーベルト天体小惑星族の発見について報告する。この小惑星族は、2003 EL61から放出された氷のマントルの破片であるらしい。 Full Text PDF 目次へ戻る