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発生:HedgehogとAntennapedia依存性のニッチがショウジョウバエの造血前駆細胞を維持する

Nature 446, 7133 doi: 10.1038/nature05585

キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)のリンパ腺は、多能性血液前駆細胞の増殖と、分化した血球への成熟が起こる造血器官である。以前の研究では、発生中の三齢幼虫のリンパ腺内を、髄質部と皮質部、後部シグナルセンター(posterior signaling center、PSC)部の3つの領域に分けている。髄質部は未分化でゆっくりと増殖している前駆細胞集団によって占められており、一方、プラズマ細胞、クリスタル細胞、ラメロ細胞(lamellocyte)からなる成熟した血球群は、周辺の皮質部に位置している。3番目のPSCは、当初NotchのリガンドであるSerrateを発現する少数の細胞からなる集団として定義された。本研究では、初期胚においてPSCが、ホメオティック遺伝子のAntennapedia(Antp)によって指定され、シグナル分子の Hedgehogを発現していることを示す。PSCやHedgehogシグナルを欠失すると、時期尚早に細胞分化が起こり、髄質部の前駆細胞集団が消失する。このことから、PSCはショウジョウバエの血液細胞前駆細胞の維持に必須の造血ニッチとして機能する、と我々は結論する。また、この系を同定したことにより、血液前駆細胞と相互作用する造血ニッチの遺伝操作や直接in vivoイメージングが可能になった。

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